プワゾンドールズ #3
- ハッピーエンド クリスマス -






 『ハッピーエンド・ドールズ』


 遺伝子レベルで「造られた」人間。通称ドールズと呼ばれる。

 遠くない未来人類が滅びる事を最初から前提として、日本政府がまるでこの事態を予測していたかのような迅速な対応で発案したプロジェクト。

 身寄りの無い人の世界の終末に対する孤独や恐怖を和らげる為に作られた『30日間の恋人』。

 役所などの受付窓口で素体となるドールズを選び、製造段階で手を加える事で容姿・性格ともに無限のバリエーションを持つ。

 暴動対策として、主を守る為に人間に比べて桁外れの腕力・知覚を搭載する。

 ただし主を守る為以外ではリミッターがかかって力を発揮できず、また人形である彼らに人権は存在しない。

 他人のハッピーエンド・ドールズを犯しても殺しても、それは相手の電化製品を壊したのと同様の扱いとされる。

 改造や薬物投与、監禁、他のドールズの誘拐などの場合もすべて『器物』として扱われる。

 ハッピーエンド・ドールズは保険証さえあれば誰でも手に入れる事ができる。









『アクセス』 


ハッピーエンド・ドールズ達が生まれつき持っている特殊能力。 

特殊能力と言っても無意味で役に立たないものがほとんど。 

「消しゴムに緑色のペンで好きな人の名前を書いて誰にも知られずに使い切ると、その人と隣同士の席になれる」など 

おまじないのようなものばかりで、ドールズ一体につき一つずつ持っている。 









 『ドールズのこころ』


 ドールズは製造段階で求めるままの性格を形成させる事ができる。

 大抵のドールズは製造する際に貴方の情報を記憶させる為、どんな人間も彼らには必ず愛される。

 記憶させる情報によって『家族』『10年来の恋人』『友人』『奴隷』など、思うままの関係を持つ事が可能。

 ただし中には元の主から逃亡したり自殺を計ったり、数回主を変えているドールズがいない訳ではない。

 彼らの精神は人間に近いが、人間そのものではない。









『ドールズの体』 


食物・生殖機能などは人間と大差ないが、筋組織などは緊急時用に爆発的なパワーを発揮できるよう特殊な処理を 

施されており、若干機械と生体を混合させたサイボーグ的な改造も見られる。 

人間と同じく最大筋力は一定せずまた個人差が大きい。緊急時の戦闘能力も個々で大幅に異なる。 

ドールズは製造過程で容姿・性格ともに変えられるが、戦闘能力とアクセスだけは自分で決められない。 











 

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