プワゾンドールズ #3
- ハッピーエンド クリスマス -






ネモ

4.かたち


 ネモの胸にはかすかだが隆起がある。

 人間は身体の構造的に女性の方が持久力が優れているという点から、ネモは製造段階で女性の肉体をベースとして生まれた。

 パワー、つまり筋力的に優れている人間の男性的な部分を最低限まで削ったのである。

 闘争本能の根源である男性ホルモンは試合前に注射で摂取しており、ネモは女性ホルモンは僅かだが体内で生産できる。

 中性種という言葉を否定して乱暴に言えば彼女は大体60%ほどが女性なのだ。

 エニクに感じた感情は女性としてのネモのものなのだろうか。

 屋上でエニクと出会い、別れた後ネモは屋上で柵に腰を降ろして空を見上げていた。

 冷えた空気は彼女の鼻腔をくすぐり、数回鼻を鳴らさせた。

 エニクに触れた部分の兎の耳が何だか熱くてむず痒い。

 時々その耳を小刻みに振るわせながら、ネモは胸の奥がつかえるような感情を否定しようとしていた。

 僕はあの人を好きなのかな。

 二回しか会った事がないのに。

 バッグに突っ込んだMDの事も忘れて半ば放心したようにネモは考えを巡らせている。

 糸目を更に細めた笑顔も12月の弱い陽光を砕く金髪もすべてが瞼に焼きついている。

 手を伸ばせば届きそうなほど、鮮明に。

 ため息を漏らして前に葉吹に買ってもらった腕時計を見ると二時を示している。

 葉吹が昔使っていたヤツで、車で踏んでも壊れないくらいとにかく頑丈な時計だ。彼らしいと言えば彼らしい無骨な品物である。

 まだみんながトレーニングを終えるまでには時間があるが何かをして気を紛らわしたかった。

 じっとしていると変になりそうだ。

 柵から屋上のスペースに飛び降りるとネモは錆びた扉へと向かった。



 寮のすぐ隣には黒々とした廃ビルがそびえている。

 元は何に使われていたかなどもう誰も知りはしないが恐らくは中小企業などが入っていたであろう貸しビルだ。

 今、その寒々しいビルの中数階を占拠しているものがある。

 そのうちの一つ、外殻をプラスチックに覆われた四角い物体の前にネモは小さな体を丸めて向かっていた。

 この一階層だけでも数百個はあるだろう、それぞれ画面から目がチカチカするようなサイケデリックな光を放つそれは一様に電子音を発していた。

 勿論他の階層にも所狭しと置かれているこれは、ゲームセンターなどに置いてあるアーケード筐体と呼ばれるゲームマシンである。

 室内一面にどれも整然と教室の机のように規則正しく並べられ、画面のガラスは顔が写り込むほどに磨きこまれている。

 持ち主の神経質さを浮き彫りにしているようだった。

 スティックを握りながらボタンを叩くネモの瞳は画面の中を追って忙しげに動き回っている。

 その目はさっきから相手が繰り出してくる一つの行動に明らかに不満を込めた視線だった。

 「慟哭砲ナシにしない?」

 「ヤダ」

 口を尖らせて不平を漏らしたネモの提言は、筐体の反対側から漏れた声にあっさり否定された。

 その男の声には微塵も感情は込められていない。画面に神経のすべてを集中させているのだ。

 集中すれば聞こえるだろう、電子音に混じって響く音の出ないピアノを弾いているような連続的な打撃音が。

 指が霞むくらいの勢いでキー操作をしているのである。

 画面を通して対面の彼の、焼け付くような気迫が伝わってくるほどだ。
 ふるたき じょう
 古滝 譲。

 ネモの友人であり、このビルの数階層の所有者でもある。

 ご法度ではあるがたまにネモは寮を抜け出してこのビルに来る。

 最初はただ寮より高い場所から街を見下ろしたいという欲求が我慢できなくてこのビルに忍び込んだのだが、その時彼がこの『パレス』と

 呼ぶ場所でゲームに興じているところで出会って以来の知り合いだ。

 自室にもゲームハードは数個あり、暇にまかせて耽っていた事もあるネモはゲーム関係はかなり強い。

 彼女は知り合いの中で自分に勝てる相手はいないと豪語していたが古滝に出会ってからはその言葉は控えている。

 もう100回以上ここでこうして対戦しただろうが一度たりとも彼から勝ちを拾った事がないのである。

 古滝は面長に切れ長の垂れ目がカラスを想像させる男だ。年は二十代前半だろうか?

 いつもラフな服装の悪知恵が働きそうなタイプで、脳の働きが活発になるなどと言っては常にガムを噛んでいる。

 何を生業にしているのかよくわかない男だがザ・ショップの勢力化であるこの街を根城にしている以上、カタギでない事は明らかだ。

 「お前ァ正攻法で攻めすぎんだ」

 彼が一文字に結んだ口を開いてこのセリフを発する時は、決まってネモにトドメの一撃が炸裂するときである。

 ネモが歯噛みして悔しげにコントロールパネルを叩く。

 「で。何だったっけか」

 ネモを破ってコンピューター戦を開始した古滝がわき目も振らずに、先ほどの対戦中ネモが話していた事を反芻する。

 ゲームをやりながら話していたのだが相手には聞こえていなかったらしい。ネモは同じ言葉を繰り返した。

 「譲は人を好きになったらどうする?」

 一瞬の沈黙の後、相変わらず抑揚のない声で古滝は答えた。

 「恋愛っつーモンの駆け引きはターン制だ」

 「?」

 「素早さの比率にも関係してくるが相手と自分のターン、つまり攻撃と移動を行える制限枠っつーのは相手と自分に交互にやってくる」

 「どういう事?」

 古滝の方に回って空いている椅子に腰を降ろしたネモが眉をひそめる。

 相手が何を言っているのかいまいち理解が及ばない彼女を制し、古滝が続けた。

 「聞けって。いいか、お前のターンに行える行動は行動力の限界値により限りがある。

 駆け引きっつーのは自分のターンの時に相手に最大限のダメージを与えるように移動・攻撃を行うワケだが攻撃の際の事だけ考えてやりゃあ

 いいってもんじゃあねえ。大切なのは次に回ってくる相手のターンの際にダメージを最小限に抑える位置を掌握しとく事だ。

 先が読めてなきゃ勝てねえんだよ、それが『戦略』ってモンだ。まあつまり」

 ネモは聞いているうちにこの男が現実とシミュレーションゲームの区別がついていない危ない男のような気がしてきたが、古滝は流れるような

 勢いでコントロールパネルのボタンを叩きながら締め括った。

 「恋の駆け引きってのはそういう事だ」

 この時は半分も理解できなかったネモはとりあえずわかったフリをして頷いておいた。



 夕方になり帰宅したネモを迎えたのは葉吹だった。

 規則を破った後ろめたさで少し胸が痛んだが、そんなネモに気づかず葉吹は夕食の買い物に誘った。

 二人と同じく、夕食の買い物をしようと主婦でごった返す近所のストアでネモは葉吹に古滝の時と同じ質問をした。

 買い物カゴを片手にパスタを物色していた銀髪の大男は意外そうな顔をしてネモを見下ろした。

 長身で筋骨隆々、銀髪でいかつい面構えの葉吹はこういう場所では相当目立つが本人は別に気にもしていないようだった。

 何でまたそんな事を聞く?という言葉を飲み込んで葉吹はしばし言葉を捜すべく考えを巡らせた。

 そうか。ネモもそんな年頃になったか、と一人納得して頷くと葉吹は口を開いた。

 「前好きだった女とは結婚した。前話したよな」

 彼は一度結婚したが現在は別居しており、子供の養育費などを巡って元の妻と離婚裁判中である。

 「何で離婚しちゃったの?」

 葉吹を見上げるネモはロングスカート姿に帽子をかぶっている。もちろん足と耳を隠す為である。

 買い物カゴをネモに渡して手にしていたパスタの袋を棚に戻すと葉吹は難しい顔をした。

 「お互いがずっと一緒にいたいくらい好きだから結婚したんでしょ? なのに何で」

 「もっと複雑なんだよ、大人の世界ってのは」

 『子供のお前にはわからない』と言われたような気がしてネモは少しむっとした。

 両側に様々な食材が並べられている棚を通り抜ける葉吹の背にネモは次の質問を浴びせ掛けた。

 「好きじゃなくなったから?」

 「いや…好きだからこそだ」

 葉吹が通りかかった棚からスルメを取ると背後のネモに渡してカゴの中に入れろと指示する。酒の肴だろう。

 「女ってのと男じゃあ結婚の理由がちっと違う。女は『幸せにしてくれる相手』を選ぼうとするからな。

 愛してるってのがまったく無関係だとは言わんが、まあ…女の方が現実的に物事を考えるモンさ。昔っからな」

 葉吹の目を盗んで自分の好みの菓子をカゴに大量に突っ込みながらネモが相槌を打った。

 「最初に生まれた小さな亀裂が修復不可能なところまできてやっと気づくんだよ。何もかも間違ってた…っつーか。

 亀裂を塞ぐ事を怠って自分を欺いてた自分に、な」

 ふと立ち止まり、カレーのルウの箱を棚から取り出して振り返った葉吹がため息混じりにそう言った。

 ルウをカゴに入れようとした時に始めてネモの暴挙に気づく。

 カゴの中身の存在の許しを乞い、目を潤ませて無言で哀願するネモに葉吹は無情にも命令を下した。

 「…戻しとけ」



 自宅で夕食を取った後、テレビに向かったソファの背もたれから突き出している頭は二つだけだった。

 ウェーブのかかった柔らかな黒髪と、同色の艶やかなショートカット。

 葉吹は仕事が残っていると言って食事を終えるとさっさと引っ込んでしまったのである。

 それが葉吹が気を使ってした芝居だとネモは気づかなかった。

 夕方、夕食の買い物をしている時の会話から女同士で話したい事もあるだろうという顔に似合わない葉吹の気遣いである。

 いつもより広いスペースでゆったりとくつろぐバスローブ姿のエミリーナに、ネモは葉吹に聞いたものと同じ質問をした。

 エミリーナの体臭が立ち上がる湯気と混ざり独特の香りを放っている。

 ネモは心が落ち着くこの香りが好きだった。

 「ふーん。何よ、何だってそんな事聞くの?」

 疑問を口にしたがエミリーナは内心ネモの心情を察知した。聞かれれば女の勘と答えるだろう。

 「ううん。ただちょっとね」

 下を向いて口篭もるネモを眺めてエミリーナは瞳を閉じ、一人頷いた。

 そうか。ネモも遂に心に誰かが焼きついてしまうような年頃になったのね。

 心の底で彼女の成長を喜びながら、しかし何だか寂しいような思いを感じたエミリーナは慎重に言葉を選んだ。

 「大切なのは触れる事。言葉以上に通じ合いたいならね」

 ふと、エニクに耳を触らせた時の記憶と感触が鮮明に甦る。

 たちまち赤くなった顔を隠すように、彼女は自分の兎の耳の先端を両手で掴んで本来の耳と重ねるように下に引っ張った。

 恥ずかしさで胸が詰まりそうになってうつむいたネモの様子にエミリーナは内心苦笑した。

 相当入れ込んでいるらしい。

 思うところがあってすぐにきりっと表情を真剣なものにしたエミリーナは、視線をまっすぐにネモの目に注いだ。

 いつもの能天気さが消えている。

 「いい、ネモ。貴方が美しいと感じたものも、好きだと思った人もすべては貴方が生まれた事に対して喜んでくれたこの世からの贈り物なの。

 受け取るのも手放してしまうのも自由だけど、相手に拒絶される事を恐れていては始まらないわ。

 …人はその拒絶への恐怖を乗り越える事を勇気と呼ぶの」

 顔を上げたネモが数階、大きな瞳で瞬きをした。こんな真剣な表情のエミリーナを見るのは始めてだった。

 「貴方の肉体がいつか滅びて、主の元と向かう時…勇気を出して手に入れたものはすべて思い出として持っていける。

 だから、忘れないで。この世界に生まれてきた貴方は、その勇気を初めから持っているって事を」

 ネモを羽根のように優しく抱くと、エミリーナはそっとその額に唇を重ねた。

 ネモは心が震えるような温かさを感じた。

 ドールズには向かうべき主の御許などないのかも知れない。

 だけどエミリーナならきっとこう言うだろう。

 『葬式ん時に棺桶に一組、羽根を入れてもらうの。あとは何食わぬ顔して昇ってゆく善人達に混ざって天国の門くぐっちまえばいいのさ。

 悪い心は重いって知ってる?ま、途中で落っこちないように善行は積んどかなきゃね』



 夜空の闇を街の明かりが侵蝕していた。

 ザ・ショップの勢力下は神薙市の中でも屈指の繁華街である。

 今それを見下ろしているのは闇を拒否した人間が己の内の闇を照らし出そうと作り出した人形。

 自分が歪な作り物であるという事をネモは意図的に無視していた。

 その事を考えるとエニクが遠ざかってしまうような気がしたのだ。

 だけど胸にはもやもやとわだかまりとなってそれは住み着いている。

 何故好きになってしまったんだろう。

 寝付けずにいたネモは夜風を求めて寮の屋上で空を見上げていた。

 満天の星空に三日月が顔を見せている。

 月光を浴びながら柵に腰掛けていたネモは人から聞いた話を思い出していた。

 不意に闇の中にそこだけが浮かび上がっていた、垂れていた兎の白い耳がピンと立ち上がる。

 足音がする。階段を上がってくる音だ。

 葉吹かエミリーナが呼びにきたのだと思い、ネモは柵から降りた。

 「こんばんわ」

 ギシギシと不平そうな音を立てながら開いた錆びた扉から現れたのは女だった。

 エミリーナよりずっと小柄な女性で、眼鏡が遠い街の明かりを弾いて光っていた。

 後ろの方だけ外側にカールさけた短い髪を掻き揚げた彼女は口の端を持ち上げて笑うと、見知った顔のネモに片手を上げて見せた。

 隣の棟に住むネモと同じビーステッドドールズであり彼女の先輩の女性、ツァイ・レンである。

 年齢は二十歳前後で釣り目と真一文字の唇が印象的な美女で、太股から下はネモと同じく兎のものとなっている。

 そして、ネモが一番最初に好きになった人。

 「隣の屋上から見えたから。眠れない?」

 小さな女の子のような、彼女独特の声が冷えた空気に響く。

 「レン」

 何だか随分懐かしい気がする。そんな長い事会ってなかったわけではないのに。

 まだネモが生まれて間もない頃に何かと世話を焼いてくれたのが彼女、ツァイ・レンだった。

 デッドラインロードのプレイヤーとしてチューブを走行する感覚を覚えるまでは、訓練は葉吹と彼女が共同で行っていた。

 ビーステッドドールズのみが共有し得る感覚というものが存在するのである。

 しかしツァイ・レンは一度足りとも試合に出場した事はない。

 平たく言えばランナーとして失敗作なのだ。

 製造段階でどこを間違えたのか、ツァイ・レンは体が脆弱すぎて長時間の走行や戦闘に耐えられるほど強靭にできていなかった。

 彼女を製造したチーム『バルファルディ』は財政に壊滅的な致命打を受け、恐らく今後一番速くに消滅するであろうと言われている。

 たまに少しでも資金を回収しようと、失敗作のビーステッドドールズを闇のオークションに売り払うチームが存在する。

 異常な嗜好の持ち主である金持ちなどに売り払うのだ。

 ツァイ・レンの処分はまだ決まっていない。

 この寮で新たに生まれたビーステッドドールズの訓練に当たる毎日だが、それも長くは続かないだろう。

 「寒いねー。体冷やすとアレだし寝たら?」

 「うん」

 ネモの隣まできたツァイ・レンは両腕を柵の上に組んで乗せると、上半身の体重を預けた。

 パジャマの上にコートを羽織っているだけだ。ネモと同じように理由があって眠れないのだろう。

 ネモは懐かしいとも暖かいともつかない、胸のうちに広がる感覚を表現できないでいた。

 確かにネモはツァイ・レンを好きだったと思う。その優しさと毅然とした態度に惹かれ、恋をした。

 ネモは少し考え彼女にエミリーナにしたものと同じ質問をした。

 唐突な質問に彼女は少しとまどったがずれた眼鏡の位置を中指で直すとツァイ・レンは鼻をこすって答えた。

 「そーだなぁ。何にもできないかもね」

 少し意外な答えだった。

 「ああ、そうだ。あんたんとこの葉吹さん好きだった頃あるよ。私」

 「ええ!?」

 悪戯っぽく微笑んで見せたツァイ・レンが街の明かりに視線を戻し、続ける。

 「あんたの訓練してた頃あったじゃん?私さあ葉吹さんて最初すんごい怖かったんだけどさ。

 あんたの練習終わった後何回か話したんだけど…優しい人だよね。いっつもあんたの事大切そうにしてた」

 「僕に嫉妬したの?」

 「したなんてモンじゃないよ、事故に見せかけて何度亡き者にしようかと」

 アハハ、とツァイ・レンは笑ったがそういえば妙に彼女が殺気立っていた頃があったような気がしてネモは内心身震いした。

 となるとネモは自分に嫉妬を抱いた相手を好きになっていたのだろうか?

 「でもねー…ダメだった。私は外に出て生きていける体じゃないから…好きな事を伝えればきっと荷物になる。

 葉吹さんの答えがどうであれね。優しい人だから、きっと私を傷つけないようにしてくれだろうけど」

 過ぎ去った日々に懐かしげに目を細めて笑みをこぼしたこの先輩を、ネモは何だか近くに感じた。

 「僕も色んな人に同じ事を聞いたけどわかんないままだよ」

 ツァイ・レンが体を半回転させると柵に背を預け、星空を仰いだ。

 「人に聞いたってまあ、無駄だとは言わないけどさ。あんたにはあんたのラブソングが用意されてんじゃない?」



 ネモはツァイ・レンを好きになり切れなかった。

 ツァイ・レンはネモとは違い、完全な女性のビーステッドドールズである。

 軽蔑されるのが怖かったのだ。性別がないくせに女である先輩を好きになってしまった、自分を。

 男の子としてのネモがツァイ・レンを好きになったけれど、女の子としてのネモがそれを拒絶したのかも知れない。

 僕は女の子でも男の子でもない。女性の先輩を好きになるのは変だ。

 好きになる事自体がおかしいかも知れない。

 そう思われる事を心の底から怖れていた。



 エニクは、あの少年は僕が女の子でないと知ったとしても僕を受け入れてくれるだろうか?




















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