プワゾンドールズ #3
- ハッピーエンド クリスマス -




N G


ベリーベリースイートナイトメア

NG集

! 注意 !
必ず本編を読み終わってから読もう





 (ベリーベリースイートナイトメア6話『ドリームダイバー』より)

 「ああ、そうなのか」

 立ち上がると大きく伸びをする。別段体はだるくもない。

 前回現実世界に帰還する直前にミルから聞いた話では、あの場所から直接ママに会いに行く事はできないらしい。

 あの場所だけ空間が屈折し、蜃気楼のようにママの姿を映し出しているだけだと言う。

 つまりプリズムの夢の中に飲み込まれるのを待っているだけでは根本的な解決にならんのだ。

 「ああ、そうなのかって。天才と何とかは紙一重ってホントなのね」

 ミルがあきれて肩をすくめる。

 机の上にあった紙コップを手に取って誰かの飲みかけのコーヒーを目覚めに飲み込む最中、ミルがぼそりと言った。

 「ネク、それって検尿コップよ。中身は貴方がさっき取った検尿じゃない?」

 「ぶは!」




 (ベリーベリースイートナイトメア10話『エピローグ』)

 「あの後…ケーブルの代わりを務めて医療施設へ運ばれる時、息も絶え絶えだった私を研究員の方が勇気付けて

 下さったんです。

 先生が、ドリームシンクロナイザーで眠りに落ちている間…うわ言で一度、私の名を呼んでいたと」

 私はその言葉を聞いた途端に全身の血液が逆流するような恥かしさに苛まれた。

 う…まさか口に出していたとは。

 「先生は優しいヒトです。口と表情には出さないだけ」

 「よしてくれ。恥かしい」

 私が紅緒の顔を見ていられなくなり、顔を背けた。

 一瞬だけ沈黙が落ちる。

 私は紅緒に向き直ると、もう一つの許可を取る事にした。

 「もう一つ聞きたい事があるんだが」

 「はい?」

 「顔にラクガキしても?」

 「嫌です」





















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